LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
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コンテンツ紹介
《うさぎの聖母》 聖なる詩情 ルーヴル - DNP ミュージアムラボ 第3回展 開催期間:2007.10.27[SAT]-2008.3.1[SAT]

16世紀のヴェネツィアの中で
ラボの中で 視線をめぐって
絵画の中で
作品の構成の中で
ティツィアーノの人生の中で 自然の中で

16世紀のヴェネツィアの中で
ヴェネツィアの画家を育む熱気と湿気と活気
世界的にも類を見ない水上都市ヴェネツィア。その独特の気候がもたらす熱気と湿気の入り混じった大気は、画家の表現手法に大きな影響を与えます。当時「帝国」とまで謳われたほど商業的に発展を遂げた市場は、さまざまな芸術活動に活気を与え、多くの才能が花開いていきました。
ここでは、室内の壁面を覆うグラフィックスと3台のプロジェクタが織り成す16世紀ヴェネツィアの映像空間に没入し、作品の世界に一歩踏み込んでいただきます。

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絵画の中で
水先案内人はルーヴル美術館学芸員ジャン・アベール
自然の風景の中に宗教的な題材を取り込んで表現する「ヴェネツィア派自然主義」。その代表作として知られる《うさぎの聖母》は、描かれているモチーフの意味を知ることで初めて、作品の本当の魅力に触れることができます。

ここでは、16世紀イタリア絵画の専門家であるルーヴル美術館学芸員ジャン・アベールが、ふくよかな語りと魔術的な映像で、それらをひとつずつひもといていきます。
現代の私たちには想像もつかない当時の人々の価値観を知り、作品に描かれているモチーフそれぞれが持つ意味、構図と自然の描写が伝えている叙情の美しさを感じてください。

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作品の構成の中で
3DCGで立ち上がる舞台的形象
3面を囲まれたプロジェクション映像では、《うさぎの聖母》の構図や光の描き方、奥行きを体感していただきます。観覧者は舞台装置のような絵画空間の中を、前後左右に移動することで、まるで絵画の中に入り込んだような感覚を体験します。

ここでは、絵の構図、モチーフの位置関係、自然の情景の美しさを身体で感じながら、しばしの散歩をお楽しみください。

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自然の中へ
「自然」〜《うさぎの聖母》が描かれた時代に〜
透明なガラスに映し出される映像とガラス窓の向こうの景色とが溶けあうような、視覚に安らぎをあたえるディスプレイコンテンツです。

ベッリーニ、ジョルジョーネ、そしてティツィアーノ。水のせせらぎを聞きながら、16世紀イタリア絵画にこめられた自然描写の意味を知ります。

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ティツィアーノの人生の中で
巨匠の生涯を映像と音声を融合した“本”に閉じ込めました
世代を超えて多くの作家に創作の着想を与えたティツィアーノは、長寿なことでも知られています。《うさぎの聖母》は、そんなティツィアーノの初期の作品です。
生涯にわたる他の画家との交流や、作品の様々なエピソード、後年の作品への変遷などを、ティツィアーノ本人が案内する物語として、印刷された本に映像を投影したミックスドメディアで紹介いたします。

ここで使われている画像認識の技術は、本の印刷部分に呼応して映像を投影するもので、ページをめくる感覚そのままに、自分のペースで閲覧を楽しめます。

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視線をめぐって
無意識のうちに見ている視線の動きを可視化
《うさぎの聖母》を自分はどのように見ているのか?視線の動き、滞留時間を、目に見えるかたちにしました。視線追跡の技術で、観覧者の眼球の動きを赤外線カメラでとらえ、その経路を図解で示します。

今回の展示では、解説を聞く前と後で、視線の動きにどのような変化があるのかを比べていただけるようにしています。その結果は、WEBサイトの会員専用ページ「マイミュージアムラボ」で閲覧していただけます。アベール氏の視線との比較もお楽しみください。会員登録は無料です。


みんなの「視線をめぐって」色々な方の視線を体験してください。

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ラボの中で
目に見えない作品の世界を分析
ここでは、ルーヴル美術館で行われた《うさぎの聖母》の科学的調査の様子をご案内します。科学的調査は、絵画の修復を検討するときに行われるもので、作品の現在の状態や絵の隠れた部分までを見ることができます。放射線、紫外線、赤外線、X線それぞれの撮影により、様々な角度から《うさぎの聖母》を分析しました。

その結果、今私たちが目にしている《うさぎの聖母》とは違った構図が見えてきました。象徴的に描かれている聖母やうさぎも、今とは違うものだったのです。

ティツィアーノのアイデアが創作段階でどう変化していったのか、これらの分析結果を超高精彩静止画番組でご案内いたします。
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