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古代エジプト美術部門
ルーヴル - DNP ミュージアムラボ 第8回展 来世のための供物展 古代エジプト美術から読み解く永遠の生への思い

古代エジプト美術部門は、先史時代末期(紀元前4000年頃)から紀元4世紀に始まるキリスト教時代までナイル川流域で受け継がれてきた、数々の文明の遺物を紹介しています。

古代エジプト美術部門の創設
J.F.シャンポリオンの肖像画、レオン・コニエ、ルーヴル美術館絵画部門
J.F.シャンポリオンの肖像画、レオン・コニエ、ルーヴル美術館絵画部門
© Musée du Louvre / A. Dequier

ルーヴル美術館の古代エジプト美術部門は、1798年から1801年にかけてのナポレオン・ボナパルトのエジプト遠征が直接的なきっかけとなって創設されたわけではありません。遠征に随行した学者たちの収集品はイギリスに戦利品として押収され、その中には現在ロンドンの大英博物館にある、有名な「ロゼッタ・ストーン」が含まれていました。個人の収集家たちにより一握りの作品がルーヴル美術館に持ち帰られたのは、ずっと後になってからのことです。
これに対し、1802年に出版されたヴィヴァン・ドゥノンの回想記『上下エジプト紀行』や、1810年から1830年にかけて出版されたエジプト遠征に随行した学者たちによる『エジプト誌』は、19世紀初頭の四半世紀の間、人々の古代エジプトへの関心を再び呼び覚ましました。それは、ルイ16世の治世末期において装飾芸術に現れた流行よりもさらに深いものでした。

ジャン=フランソワ・シャンポリオンは、まさにこの古代エジプトへの関心が全盛の時代に生まれ育ちました。いくつもの古代言語やセム語を操る生粋の言語学者で、1822年にファラオ時代の文字の謎を解明した人物です。エジプト文明を広く知ってもらいたいと熱望し、当時の学者たちが抱いていた先入観の克服に努め、トリノのエジプト博物館の設立に携わりました。当時ヨーロッパで売りに出された、デュラン、ソールト、ドロヴェッティの三大コレクションを購入するよう、フランス国王シャルル10世を説得したのもシャンポリオンでした。1826年5月15日に出された王の勅令によってシャンポリオンはルーヴル美術館のエジプト部門の学芸員に任命され、部門の創設式典は1827年12月15日に執り行われました。

コレクションの編成
石碑、ネフェルティアベト王女の食事
石碑、ネフェルティアベト王女の食事
古王国時代、第4王朝、クフ王(ケオプス)治世下(紀元前2590-2565年)
© Musée du Louvre/C. Décamps

シャンポリオンの任命前の「中央美術館」に展示されていた古代エジプトの彫像は、かつての王室コレクションに属していたものでした。ルイ18世の治世下には、ナクトホルヘブ像やセクメト像などの重要な彫像がいくつか加わりました。1824年から1827年にかけては9000点にも及ぶコレクションが収蔵され、古代エジプト部門が新設されました。また1852年から1868年にかけては、クロ博士やティシュキェヴィッチ伯爵、ドゥラポルト領事などのエジプトで活躍したヨーロッパのコレクターによって収集された作品ももたらされました。これらの作品のほとんどは出土地が不明なものの、「ファラオから賜る褒賞の杯」や「猫のミイラ」など目を見張る作品が揃っています。

ルーヴル美術館から派遣されたフランス人考古学者のマリエットはサッカラでセラペウムを発見し、1852年から1853年の間に5964点の発掘品をパリに送りました。その中には、有名な『書記座像』も含まれています。マリエットは初のエジプト考古局長となり、遺跡を略奪から保護しました。その後、アブー・ラワシュやアシュート、アンティノポリス、バウイト、メダムード、トード、そしてデル・エル・メディーナといった遺跡での発掘調査がエジプト政府の許可を得た研究者たちによって行われるようになった結果、西洋の美術館では分配された発掘品を取得する時代が到来しました。

また重要な作品の中には、個人の好意によってもたらされたものも存在します。第二次世界大戦の前後にはアメリカ人収集家アサートン・カーティスにより1500点もの作品が遺贈されたほか、「ルーヴル友の会」からの継続した支援は、1997年のウェレト王妃像のような大変珍しい作品をもたらしました。

展示の方針
古代エジプト部門、展示室12、神殿、パリ、ルーヴル美術館
古代エジプト部門、展示室12、神殿、パリ、ルーヴル美術館
© 2008 Musée du Louvre / Angèle Dequier

「偉大なる一民族の祭儀や信仰、そして公的あるいは私的な生活を物語る極めて興味深い様々な記念物を、こうして皆様の目の前で紹介できることを心から嬉しく存じます」。1827年に、シャンポリオンは百科事典的な精神に満ち溢れた美術館のヴィジョンをこのように語っています。美術はコレクションの一つの側面にすぎず、石やパピルスに書かれた銘文や日常品、そして信仰を物語る作品も、みな歴史的そして民族学的な観点から考察されるようになったのです。

「大ルーヴル」改造計画の一環として、1997年には様々な選択を迫られることになりました。古代エジプト美術部門の展示室は1階と2階にまたがって配置されることになりましたが、重量のある作品は1階に残さなければなりませんでした。1階の第1展示室から第19展示室には、エジプト文明の主要な側面に焦点をあてた作品がテーマ別に展示され、神殿(第12室)や石棺(第14室)をテーマにした展示室などがあります。2階の第20展示室から第30展示室では、歴史の変遷と美術の発展に焦点を当て、作品を年代別に展示しています。

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