LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
  • ラボの情報をいち早くキャッチ! メール配信登録はこちら
  • Museum Lab Scenes
  • 東京-パリ:2つのLDML
  • 来館者の声
  • 主催
  • LOUVRE
  • DNP
日本の美術館所蔵のギリシア美術
ルーヴル - DNP ミュージアムラボ 第10回展 古代ギリシアの名作をめぐって ー 人 神々 英雄

日本国内で見ることのできる古代ギリシア美術の名品を紹介します。

東京都
アッティカ黒絵式頸部アンフォラ(へラクレスとケルベロス図)

アッティカ黒絵式頸部アンフォラ(ヘラクレスとケルベロス図)

紀元前520-510年
高さ35.2cm

アンフォラは酒を容れる器です。この壺の表には「ヘラクレス難業の図」が描かれ、裏には戦場に向かう戦士と従者が描かれています。この「難業の図」は、ライオンの毛皮に身を包んだヘラクレスが、ヘルメスとアテナに先導されてケルベロスを連れ出すところを描いたものです。紀元前6世紀、この壺のように、ギリシア陶器はより完璧に合理的な形になります。そして黒絵式文様は描画の中に刻線を入れ明瞭に描かれるようになりました。

哲人の顔

哲人の顔

紀元前4世紀
大理石
高さ29.4cm

「哲人の顔」とよばれる、紀元前4世紀の肖像彫刻です。背後の彫りが荒く、右耳も欠けていることから、箱型の空間に設置された、複数人物像からなる墓碑の一部であった可能性があります。ヘレニズム時代は、人間をありのままに表そうとする写実的な表現が盛んとなりました。少しねじった首、何かを見つめている目、悩みを抱えたような眉の寄せ方には、人間の内面の繊細な感性の表出を見ることができます。

ヴィーナス

ヴィーナス

紀元前323-30年
大理石
高さ139.0cm

この彫像は、古代、ヴィーナス像の素材として理想的とされていた、エーゲ海パロス島産の純白の大理石に彫られています。腰から下にまとった衣が風にひるがえるのを左手で押さえるポーズは、海の泡から生まれたヴィーナスを象徴するものです。ヘレニズム時代は、新たな美意識が生まれ、宗教との関係が薄れたことから世俗的な傾向が強くなり、この作品のように、神々をより人間的に表し、また永遠を示唆する静止状態よりも、動きを表現するようになりました。

滋賀県
ヘラクレス像

ヘラクレス像

紀元前4-3世紀
青銅、ガラス
高さ20.0cm

この小像はヘラクレスの典型的な姿ですが、柔らかな質感をもち細かな毛並みが刻まれた毛皮、ガラスが嵌め込まれた眼、頭髪や指先の微妙な表現に至るまで小像としては他に類例を見ないほど真に迫った出来栄えです。この繊細さと卓越した造形表現が、わずか20センチほどの像に実物大の大きさを感じさせる迫力を与えています。これは大きめの手足の表現も含め、「最も微細な部分に至るまで表現しきる超絶の繊細さ」をもった、マケドニアのアレクサンダー大王お抱えの彫刻家リュシッポスの作風に通じるものがあります。

馬形の飾り

馬形の飾り

紀元前2-1世紀
青銅
高さ20.0cm 幅8.2cm 奥行16.0cm

この馬の前半身は、古代ギリシアの宴会「シュンポジオン(饗宴)」でも使われたギリシアの寝椅子に装飾としてつけられていました。通常椅子のせりあがった部分の前面には、ひきのばされたS字形の飾りが取り付けられ、その上部にしばしばこのような馬や驢馬の頭部などをあしらった装飾が施されていました。本作品は鬣が乱れ、眼はうつろで耳は左右とも違った方向を向いています。これはおそらく酩酊風の馬を表現しており、酒神ディオニュソスの従者がしばしばまとう豹の毛皮をこの馬がまとっていることからも、この意匠が酒神にあやかっていたことがわかります。

ページトップ
HP掲載画像の無断転載を禁止します。
©2013 Louvre - DNP Museum Lab