LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
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第8回展「来世のための供物展」のマルチメディアディスプレイがパリ・ルーヴル美術館に

*現在は設置されておりません。

ミュージアムラボ第8回展(2011年10月〜2012年3月)のために開発された2種のマルチメディアディスプレイが、ルーヴル美術館パリ本館で最も人気の高い部門のひとつ、古代エジプト美術の常設展示室に設置され、2012年6月6日から一般公開がスタートしました。
昨年のセーヴル磁器のシステムは、最終的な設置場所である「18世紀の家具の展示室」の改修が完了するまでの一時的な導入であったのに対し、今回は、ルーヴル美術館の常設の作品展示空間の只中にマルチメディアディスプレイの本格的な設置を行う初めてのケースとなります。一台はエジプト美術コレクションの時代別の見学コースの始めに位置し、コレクション全体の観覧の際に役立つ理解の鍵を与えています。もう一台はエジプトの葬祭用ステラが展示されている部屋の研究ギャラリーに設置され、その中のステラの1点(サケルティーのステラ)を解読しながら、他の展示作品の理解にもつながります。いずれも作品の鑑賞との共存に腐心し、様々な検討を重ねてできただけに、展示室を預かる古代エジプト学芸員部門の感慨もひとしおとなりました。
【ルーヴルのコレクションを通してエジプト美術の約束事を発見する】
古代エジプト美術独特の表現上のルールを、ルーヴルの作品を参照しながら学ぶことができるシステムには、設置された早々から、多くの来館者が集まり、4台のインタラクティブ・テーブルを囲んで、思い思いの言語で楽しみながら、エジプト美術の見方を発見し、見学の手がかりを探している様子が見られました。画面に登場する作品はすべて、館内の展示場所が案内されているので、実際の作品を目の前にして鑑賞を深めることもできるようになっています。
【エジプトのステラを解読する】
もうひとつのシステムは、古代エジプト部門の主要な見学コースの通路に平行して、ある特定のテーマに沿ってじっくり作品を鑑賞することができる、小道のような「エチュードのギャラリー」に設置されています。23番展示室は、東京で鑑賞いただいた「サケルティのステラ」をはじめ、ルーヴルが所蔵する様々な供物奉納のためのステラ(石碑)が多く展示されているギャラリーです。
とりわけ子供たちの関心が高く、石碑に表現された図像やヒエログリフのひとつひとつにタッチして解説を開き、「解読」するように熱心に見入っている様子が印象的でした。
7回展
9回展
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