LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
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第4回展 開発テーマ
ルーヴル - DNP ミュージアムラボは、ルーヴル美術館とDNPがお互いのノウハウを集結し、各回の展示ごとに特別に着想されたマルチメディア・ツールを活用することによって、美術館のメディアシオンのアプローチを革新しようと試みる場です。第4回展では、次のテーマのもと、美術館のメディアシオンについての新しい提案を行っています。
ルーヴル美術館イスラム美術部門新展示室での新たなメディアシオンの可能性を探る
ミュージアムラボの中心的な取り組みテーマの1つに、「展示空間にマルチメディア・ディスプレイをいかに組み込むか」ということがあります。印刷された情報に動画のプロジェクションを組み合わせる、また、展示作品の鑑賞を妨げぬよう、装置の存在感を限りなく控えめにすることによって、美術館の展示における課題に取り組んでいます。

ミュージアムラボ第4回展のアイディアは、2010年にオープン予定のルーヴル美術館のイスラム新展示室に生かされる予定です。
メディアシオン・ツールとしての地図
歴史や地理を説明するために日常的に用いられる「地図」。情報が俯瞰でき直感的に理解しやすい、この親しみやすい表現スタイルをベースとし、それに印刷と映像、さらにインタラクションを組み合わせることによって、時間的な経過や空間の広がりをダイナミックに伝える装置を開発しました。
体験のさらなる共有化を実現するマルチタッチディスプレイ
第4回展はこうした体験のさらなる共有化をめざし、複数の観覧者が同時に操作できるマルチタッチディスプレイを開発、音声ガイダンスに加え操作も一緒に行えるようにしました。手で触ることのできる立体的な地図を、グループで訪れた観覧者が思い思いに操作して情報を取り出し、体験を共有できます。
AR技術の活用により、作品の鑑賞ポイントを分かりやすく
一般に、美術作品の展示では、その観賞のポイントとなる要素を指し示したり、作品自体に情報を加えて解説したりすることができませんでした。ミュージアムラボでは、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を用いることにより、それらを可能にしました。修復箇所など鑑賞のポイントとなる事柄が、3次元CGによるアニメーションや文字として、観覧者が持つ端末に取り付けられたカメラのとらえた展示作品の映像に、正確かつリアルタイムに重ね合わせて表示されます。またARは、撮影の角度が変わっても情報の位置がずれることはないという特性も備えています。
多様な観覧スタイルに対応した情報配信方法
美術館における情報配信方法の多様化というテーマに取り組むミュージアムラボ。この第4回展では、マルチメディアを活用し、この課題に応える3つの観覧スタイルを提供しています。
1つは、ガイダンス端末を持たずに観覧を行うというものですが、ICタグのセンシング技術によって展示空間が観覧者を認識し、その動きに合わせてマルチメディアディスプレイからダイナミックな情報を自動的に配信します。
また、ネットワーク通信技術を活用し、ディスプレイの表示と連動した音声を観覧者の希望する言語で配信する、ミュージアムラボが独自に開発し進化させてきた音声ガイダンスシステムもこれまで同様に提供しています。
さらに、音声のみならず、視覚情報による直感的なルート案内を実現するため、AR技術を搭載したガイダンスシステムを新たに開発しました。


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