プロジェクト概要
Nationalmuseum×DNPミュージアムラボは、スウェーデン国立美術館とDNP大日本印刷による共同プロジェクトです。
活動の中心は、オリジナルの鑑賞法Art Reflection method(「アート リフレクション メソッド」、以下ARM)を用いた、ワークショップの実践と普及です。
ARMワークショップでは、美術作品を見た時の自身の「気持ち」に集中し、ファシリテータや参加者同士での対話を通じ、心の動きや考えを言葉にしていく中で、美術鑑賞の楽しさや作品の新たな魅力を発見していきます。
コロナ禍による環境変化や不安定な社会情勢など、高齢者のみならず多くの人々が社会的つながりやコミュニケーションが希薄になりやすい状況が加速する中、美術鑑賞を通じた、人と人、地域と美術館の、より良い関係性の構築を目指します。ARMワークショップにより「美術鑑賞を通じた社会的つながりの創出」と、「他者との気持ちや考えを共有することで、心と脳にポジティブな影響を与えWell-beingをもたらす」ことをプロジェクトのテーマとして、あらゆる世代を対象に、リアル・オンラインで活動の普及に取り組んでいきます。
このプロジェクトは、超高齢化社会における「幸せになる美術鑑賞」をテーマにとしたフィンランド国立アテネウム美術館×DNPミュージアムラボ(2017年~2019年)の、シニアの心の働きや記憶への作用を反映した内省的思考による対話型美術鑑賞プログラムを発展させるもので、ベースとなる手法は、慶應義塾大学(川畑秀明研究室)とDNPが共同研究によって開発しました。