LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
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第9回展 「ゴヤの≪青い服の子供≫」で開発されたマルチメディアディスプレイがパリ・ルーヴル美術館に
ルーヴル美術館のメインエントランス、ルーヴル・ピラミッドの右手の建物・ドゥノン翼2階の絵画部門スペイン絵画コレクションの展示室において、ミュージアムラボ第9回展(2012年4月〜2012年10月)のために開発された2種のマルチメディアディスプレイの一般公開が、2013年7月4日からスタートしました。

2011年・工芸品部門、2012年・古代エジプト美術部門に続く3回目となる今回は、これまでで最も大きな展示空間での設置となります。スペイン絵画コレクションが一望できる展示室の中心に、スペイン絵画の傑作の鑑賞の理解に役立つマルチメディアディスプレイが、隣接する別室には、スペイン絵画コレクションの歴史が概観できるディスプレイが導入されました。展示されている作品の見方を知り、さらにコレクションの歴史に触れる機会に繋がります。公開初日は、オープン直後から大勢の来館者がミュージアムラボの鑑賞システムを活用した鑑賞を楽しんでらっしゃる様子でした。
【ルーヴル美術館所蔵のスペイン絵画の傑作】
ムリーリョの間と呼ばれる、ルーヴル美術館らしい堂々たる大展示室の中心に設置されたこのシステムは、ルーヴル美術館のスペイン絵画コレクションの9点の代表作品を解説しながら、スペイン絵画鑑賞の手がかりを提供するものです。作品解読のヒントを示すことで、他のスペイン絵画の理解を促す効果が期待されます。来館者の多様な関心に応えるため、画家、主題、代表作という3つの切り口から情報へアクセスができるのが特徴で、目の前の作品情報を得ることができます。また、視覚を重視したメニュー構成で、直感的な操作による情報提供を実現しています。
【ルーヴル美術館所蔵のスペイン美術:あるコレクションの歴史】
ルーヴル美術館のスペイン絵画コレクションは、かつての収集者である王の意向や当時の政治情勢など、さまざまな歴史的背景を反映し、形を変えてきました。このシステムでは、17世紀から現代まで、節目となる12の時代に分けて、コレクション形成についての理解を深められるようになっています。今回設置されたシステムは、壁面の大型画面にコレクションの歴史を年表で表示し、複数の来館者が同時に操作することが可能で、関心のある来館者が簡便に各時代の詳細情報を引き出せるようになっています。
8回展
10回展
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