LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
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  • 東京-パリ:2つのLDML
  • 主催
  • LOUVRE
  • DNP
展示内容
ルーヴル - DNP ミュージアムラボ 第6回展
1800年前、エジプトに生きた女性たちの肖像
開催期間:2009.7.18 [SAT]-2009.12.19 [SAT]
© 2007-2008 Musée du Louvre / Georges Poncet 

今回登場する作品は紀元2世紀、ローマ帝国占領時代の古代エジプトで木板に描かれた肖像画です。一般に「ファイユームの肖像画」と呼ばれるこれらの作品は、描かれた人物の生前に制作され、ファラオ時代の埋葬用マスクの代わりに、没後ミイラに取り付けられました。古代エジプトの埋葬習慣を発端に、ギリシアの蝋画技法とローマの伝統的な肖像表現の混交から生まれた肖像画には、美術、文化、歴史などさまざまなテーマが入り交じり、鑑賞する人の知と想像を強くかき立てることでしょう。
公開する三作品の中でもとりわけ《ヨーロッパの女性》は、卓越した芸術性と女性の美しさからルーヴル美術館のコレクションを代表する1点です。大きく描かれた瞳はこの女性の存在を印象付けながら、そのうつむきがちな視線はどこか憂愁を帯び、鑑賞者に向けられることはありません。約1800年という時を隔ててなお、個性豊かに私たちを魅了する肖像画。ミュージアムラボは時と場所を越えた出会いの場となります。

紀元2世紀の歴史が刻まれた肖像画と向き合う
これらの肖像画は、古代エジプトのイメージを一新する、驚くほど写実的で芸術性の高い絵画作品であると同時に、その存在自体が、ある文明の歴史の1ページを雄弁に物語るものです。
第6回展では1800年前に描かれた肖像画と向き合い、絵画としての魅力を分析するとともに、歴史・文化・宗教の証人としての痕跡を読み解いていきます。コインの表裏のように作品を見つめるふたつの視点によって、いにしえの文明のありようを目のあたりにしていくことでしょう。
古代の人々の肖像との出会いを通じ、人が「人のかたち」を残す意味に思いを巡らす
ミュージアムラボプロジェクトのグローバル・テーマ「人のかたち」。第6回目の展示作品として選ばれたのは、王でも為政者でもない、2世紀に生きた女性の面立ちを写実的にとらえたローマ時代のエジプトの肖像画です。これらの作品は歴史の証であると同時に、描かれた人物の存在の証でもあります。
彼らはどのように自らの「かたち」を残したのか―肉眼ではとらえにくい画家の手わざや絵画としての表現効果、造形から読み取れる時代の約束事を仔細に観察し、人が「人のかたち」を残す意味について、他の来館者と意見を共有しながら思い巡らせていきます。
これらの作品との時空を超えた出会いは、肖像とは何かという問いに、歴史の痕跡を振り返る中であなた自身が向き合う体験となることでしょう。
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