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《銃騎兵》 テオドール・ジェリコー (1791-1824年)
油彩・カンヴァス 101.0×85.0cm パリ、ルーヴル美術館蔵 |
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テオドール・ジェリコー(1791-1824年)は、西洋絵画史において、フランス最大の画家の一人に数えられます。近代芸術の躍進を告げるその作品群は、ロマン主義の若い芸術家世代に決定的な影響を与えました。ドラクロワもジェリコーを範として仰ぐことになります。
ジェリコーの作品で扱われているテーマは多岐にわたり、その事が、日常生活のリアリズムやさまざまな出来事、人間の運命の浮沈に対する作者の特別な関心を示しています。油彩画においては、暖色やくすんだ色合いによる、ゆったりとして厚みのある力強い筆遣いが活かされています。
無名の兵士を描いたこの《銃騎兵》は、ジェリコー芸術の特徴をきわめてよく表しています。 |
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