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これまでのディスプレイ上の操作ボタンは、平らな面に触れるだけで感触に乏しいものでしたが、振動を利用して指先を刺激するフォースフィードバックタッチパネルを組み込むことで、ユーザーは確かに操作したという感触を指先で感じ取ることができます。また、手で操作した内容がコンピュータに認識されたことを確認しながら操作できるという点から、これまでにない操作感覚として期待できるものと考えています。 |
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絵画作品の中に入っていくような感覚を抱かせる没入型ディスプレイの表現手法として、ミュージアムラボは、映像による仮想の3次元空間に2次元で描かれた「景」を配置し、その位置関係だけで3次元化する通称「2.5次元」を採用しています。
中遠景の遠近法の再現が課題であった第3回展は、広い視野をカバーしたパノラマビュー3画面のケーブシステムによって没入感を演出しました。第5回展は室内のリアリティを再現するため、壁や床の表面の肌理(きめ:テクスチャー)のパターンの変化から面の傾き(奥行き)が知覚できるという「きめの勾配」効果を利用し、絵の中の床に描かれたタイルと、実際の床面の投射画像を連動させた没入方式をとっています。
仮想空間に入った利用者の動きは、赤外線センサーでその位置が検出されると即座にレンダリングされ、表示すべき「景」が投影されます。 |
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超小型プロジェクターと選択反射型ホログラムブラウザーによる超小型映像システム |
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この映像システムは、LEDを光源とする超小型で発熱もないプロジェクターの映像を、厚さ3.5mmの光学プリズムの中に埋め込まれた選択反射型ホログラムに投影し、ホロスクリーンが反射する特定波長と、それ以外の外部からの可視光を肉眼に届けます。
この特性により、展示物を見ている視界にコンピュータの画像がオーヴァーラップして見えてくるため、展示物に関する情報を視覚的にわかりやすく伝えることが可能となります。
*選択反射型ホログラムフィルム:特定のRGB波長域だけを反射するフィルム。
*ホログラフィックシースルーブラウザーはコニカミノルタオプト株式会社の製品の協力を得て使用。 |
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進化するAR(Augmented Reality:拡張現実)ルート・ガイド |
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第4回展で登場したUMPC(ultra mobile PC)によるARルート・ガイドシステムに、会場全体の画像からユーザーの位置と方向を判断し最適なCGを合成する技術を新たに搭載、ユーザーの動線に、より自由度のあるルート案内が行えるようになりました。
また、第5回展ではスマートフォン(携帯電話)を利用したARガイドが登場します。処理能力の限られた携帯電話を利用したガイドシステムが実現したことにより、将来的には来館者が所有している携帯電話を利用したARガイドも実現可能になります。これにより、施設側が用意する端末の台数に制限されることなく、ガイドシステムの運用が可能になります。 |
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映像シアターでは、スクリーン映像および主言語と同じ再生タイミングで副言語が配信される多言語化システムを提案しています。これは美術館や博物館に導入されている映像シアターの字幕に代わるものと考えています。シアター内のスピーカーから提供される高音質・高臨場感の音場を維持したまま、骨伝導スピーカーと音声ガイダンス、無線LANを組み合わせることで、再生タイミングにずれのない複数の副言語提供が可能です。 |
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観ることに集中できるガイダンス端末の操作設計 |
ミュージアムラボでは、観覧者が作品の鑑賞とディスプレイコンテンツの体験に集中していただけるよう、自動的に解説音声が配信されるガイダンス端末を基本ツールとしてご利用いただいています。周囲の方との会話が聞き取りやすい骨伝導ヘッドフォンを通して、音声によるガイダンスをお楽しみください。 |
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アクティブ型ICタグを利用した、リアルタイムでフレキシブルな案内を実現 |
ミュージアムラボのガイダンス・システムは、観覧者を個別に認識するためにICタグ技術を利用、観覧者一人ひとりの要望に応えるとともに、体験の履歴を残すことを可能にしています。ガイダンス端末から聞こえる音声による解説は、受付カウンターで登録いただいた使用言語をサーバシステムがリアルタイムに判断し日・仏・英の3ヶ国語で同時に配信しています。また、観覧者の閲覧履歴情報もICタグによってサーバで処理され、ミュージアムラボサイトの会員サイト「マイミュージアムラボ」で観覧履歴としてご覧いただけます。第3回展から、従来のUHF帯からアクティブ型ICタグに変更し、より精度の高い案内を実現しています。 |
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