LOUVRE - DNP MUSEUM LAB
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ルーヴル美術館のイスラム美術

展示内容 ルーヴル美術館のイスラム美術 イスラム美術について
© 2007 Musée du Louvre / Phodia
ルーヴル美術館は、1万点ものイスラム美術作品を所蔵していますが、これは世界でも有数の貴重なコレクションです。2010年に予定されている、イスラム美術部門の新展示スペースの開設には、ルーヴルの南翼に位置するヴィスコンティの中庭が選ばれました。
そこでは、ルーヴル美術館の作品を一貫性をもって鑑賞する見学コースの中に、イスラム美術を組み入れることが可能になります。また、この新しい空間は、古代末期文明の展示空間と近接することになります。
新展示室には、約2000点の作品が展示される予定です。1300年の歴史の中で、三大陸にわたる地域で生まれたこれらの作品は、イスラム美術の発想源の多様性と創造性を今日に伝えています。
ルーヴルのコレクションは、中世のイラン世界やアラブ世界、また、オスマン・トルコ帝国の分野に秀でており、数多くの考古学的資料がそれに加わります。
また、パリの装飾美術館から現在ルーヴルに寄託されている作品群は、16世紀から18世紀の傑出したもので、特に世界でも指折りの絨毯(じゅうたん)のコレクションが含まれています。
以上の2つのコレクションを合わせると、特にオスマン・トルコやイランの陶器、絨毯や織物の大規模なコレクションになり、イスラム文明の文化遺産の総合的な様相、また、特筆すべき質と多様性をもつ作品群を網羅することになります。
ARCHITECTS: Mario BELLINI, Rudy RICCIOTTI
MUSEUM DESIGNER: Renaud PIERARD
RESEARCH CONSULTANTS: BERIM
「ヴィスコンティの中庭は完全に覆わず、中庭が見える状態で残す」というのが、建築家マリオ・ベッリーニとルディ・リッチォッティが提言した建築のコンセプトでした。彼らはまったく現代的な建築物を、歴史的建造物に「暴力を使わず、友好的に統合」することに挑戦しようとしたのです。
作品の展示は、中庭階(1階)と地下階の2層に分かれた3500㎡のスペースで展開されます。中庭階では、7世紀から11世紀までに制作された作品を展示し、周囲の回廊まで広がる地下階では、11世紀から19世紀までの作品、中でもとりわけ見事な絨毯のコレクションを紹介する予定です。
展示空間は、柔らかに光を拡散する明るいヴェールのような屋根で覆われ、美術館のスペースの中に軽やかに浮かぶように見えることでしょう。新展示室の中庭階の内側からは、どこからでもこの中庭に面したルーヴル宮の建物が見えます。周囲の展示室からは、この空間全体に詩的な雰囲気を与える、屋根の波打つうねりの眺めを楽しむことができるでしょう。
謝辞:ルーヴル美術館は、イスラム美術部門にご支援をいただいた皆様に深く感謝いたします。
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